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珈琲コラム

2013.04.18

珈琲鑑定士コラムVol.31~コーヒーは農産物

こんにちは、カフェ工房です。もうすぐゴールデンウィークですネ!
イチゴ狩りやチューリップ祭りなど、エリアによっては開催しているようです。
よい休日をお過ごしください♪

 今回のコラムは「コーヒーは農産物」というお話そう!ときにはリラックス、ときにはやる気スイッチいろんな楽しみ方が出来るコーヒーは
みかんやりんごと同じ“農業による生産物”です!
コーヒーの実を作る時は、虫や霜などに負けないよう一生懸命育てています。

【コーヒーは農産物】
コーヒーの生産地域は、北回帰線と南回帰線の間(コーヒーベルト)約70カ国で栽培されています。
気候的には熱帯地方の雨季と乾季がはっきりした地域や山岳地帯の昼夜の寒暖差が大きい地域が栽培に適しています。
逆に冬場、霜が降りる寒い地域では栽培が出来ません。
土壌は有機質が豊富な肥沃土で火山性土壌が適しており火山帯の高地がコーヒー栽培に最も適した土地と言えます。

コーヒーの栽培における病害虫対策として品種改良が生産国毎に行われてきました。
又、コーヒー生産国の多くは発展途上国が多くコーヒー豆が
外貨獲得手段として有力な産品であることから生産性を上げる事が求められ品種改良に繋がってきました。

近年はスペシャルティコーヒーと言われる高品質なコーヒー豆の需要が世界的に増えてきていることから、品種についても風味の良い品種が求められ、結果として在来種(テイピカ種、ブルボン種)が見直され評価を上げています。

但し、在来種は栽培に手間がかかり生産性も高くないことが欠点となり、多くの農家が今まで栽培しようとはしてきませんでした。

良い豆は高い値段で売れる流通経路が確率されてきた事で農家も生産性だけでなく、コーヒー豆の品質を重視する傾向が増えてきています。

コーヒーは土壌、気候により、風味が大きく変化します。又、その年の気候条件によっても変わってくることから同じ農園であっても、同じ品質の物が毎年出来るとは限りません。
同じ国であっても地域により、風味が変わってくるのもその為です。

コーヒー豆の製造工程は、生豆を焙煎・粉砕・計量・包装というシンプルな工程となっており、コーヒー豆の品質はもともとの素材である生豆の品質によるところが大きいと言えます。

その点では、コーヒーは農産物でありながら、加工食品でもあることから、工業製品のように品質がいつも安定している事が普通であると思われている人も多くおられます。

品質を安定させる手段としてブレンドコーヒーが作られました。

単品コーヒーはその豆の特徴がはっきりとでる一方農産物としてのブレも体験することとなります。

コーヒーは加工食品でありながら、やはり農産物だと感じる瞬間でもあります。

 

ブラジルコーヒー鑑定士  井口周一
April, 2013

 
※このコラムは過去にメルマガでお届けした情報です。
掲載当時の情報になります。予めご了承ください。

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