珈琲コラム
2013.12.12
珈琲鑑定士コラムVol.39~豆の品種でも味の特徴が違う!
今回はコーヒー豆の品種についてコーヒー鑑定士に聞いてみました!
アラビカ種100%使用!と書かれているコーヒーの味ってどんな味?と思われたことはありませんか?
【豆の品種でも味の特徴が違う!】
最近コンビニで売られているコーヒーの中に、アラビカ種100%と表示されている商品をよく見かけるようになっています。
そこで今回、コーヒーの品種について説明したいと思います。
コーヒーはアカネ科のコフィア属に属する熱帯植物であり、主に赤道を挟む南北約25度のコーヒーベルト地帯で栽培されています。
コフィア属の中に大きく2つの品種があり、アラビカ種とカネフォラ種に分類されます。
アラビカ種はエチオピア原産と言われており、品質が良いことで知られていますが、病害虫に弱いと言う欠点もあります。
一方のカネフォラ種は、19世紀にアフリカのビクトリア湖の近くで発見されました。
分類学上はカネフォラ種ですが、主要栽培品種であるロブスタ種の名前で一般的に呼ばれています。
アラビカ種の中でも栽培品種は数多くあります。
在来種と言われるティピカ、ブルボンは風味の点で優れていますが、収量が少なく、病害虫に弱いことからアラビカ種の中で栽培されている生産量は極めて少なくなっています。
アラビカ種は生産国の中で品種改良が進み、病害虫に強く、収量が多くなるように品種改良されたものが主流となっています。
取引価格は、ロブスタ種よりも高い価格で取引されています。
ロブスタ種は、病害虫に強く収量も多く取れ、栽培しやすいことから世界的に普及していますが、風味がアラビカ種よりも劣ることから価格的には安く取引されています。
以上の条件からアラビカ種はレギュラーコーヒーに、ロブスタ種はインスタントコーヒーに多く使用されています。
生産地によってアラビカ種とロブスタ種両方栽培しているところも多くある事から、生産地だけでは品種を特定することは出来ません。
よって商品にアラビカ種100%使用と記載している物が出てきています。
アラビカ種を使った高品質なコーヒーであることを示す狙いがあります。
ブラジルコーヒー鑑定士 井口周一
December, 2013
※このコラムは過去にメルマガでお届けした情報です。
掲載当時の情報になります。予めご了承ください。
アラビカ種100%使用!と書かれているコーヒーの味ってどんな味?と思われたことはありませんか?
【豆の品種でも味の特徴が違う!】
最近コンビニで売られているコーヒーの中に、アラビカ種100%と表示されている商品をよく見かけるようになっています。
そこで今回、コーヒーの品種について説明したいと思います。
コーヒーはアカネ科のコフィア属に属する熱帯植物であり、主に赤道を挟む南北約25度のコーヒーベルト地帯で栽培されています。
コフィア属の中に大きく2つの品種があり、アラビカ種とカネフォラ種に分類されます。
アラビカ種はエチオピア原産と言われており、品質が良いことで知られていますが、病害虫に弱いと言う欠点もあります。
一方のカネフォラ種は、19世紀にアフリカのビクトリア湖の近くで発見されました。
分類学上はカネフォラ種ですが、主要栽培品種であるロブスタ種の名前で一般的に呼ばれています。
アラビカ種の中でも栽培品種は数多くあります。
在来種と言われるティピカ、ブルボンは風味の点で優れていますが、収量が少なく、病害虫に弱いことからアラビカ種の中で栽培されている生産量は極めて少なくなっています。
アラビカ種は生産国の中で品種改良が進み、病害虫に強く、収量が多くなるように品種改良されたものが主流となっています。
取引価格は、ロブスタ種よりも高い価格で取引されています。
ロブスタ種は、病害虫に強く収量も多く取れ、栽培しやすいことから世界的に普及していますが、風味がアラビカ種よりも劣ることから価格的には安く取引されています。
以上の条件からアラビカ種はレギュラーコーヒーに、ロブスタ種はインスタントコーヒーに多く使用されています。
生産地によってアラビカ種とロブスタ種両方栽培しているところも多くある事から、生産地だけでは品種を特定することは出来ません。
よって商品にアラビカ種100%使用と記載している物が出てきています。
アラビカ種を使った高品質なコーヒーであることを示す狙いがあります。
ブラジルコーヒー鑑定士 井口周一
December, 2013
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